VBAはやめとけって本当?マクロ禁止・怒られる理由と“正しい使い方”とは?

「VBAはもう古い」「マクロは禁止されてるらしい」「下手に使うと怒られるって本当?」

Excel業務で自動化を考えたとき、こうした不安にぶつかったことはありませんか?

便利なはずのVBAが、なぜ“やめとけ”と言われるのでしょうか。

SNSや現場の声には、VBAを使ったことで「社内ルール違反になった」「評価が下がった」というリアルな体験談も見られます。

マクロ禁止

一方で、VBAは今でも一部の現場で必要とされている技術であり、「正しく使えば評価される」場面も少なくありません。

つまり、“やめるべき”なのはVBAそのものではなく、使い方や目的を誤ることなのです。

この記事では、

  • なぜ「VBAはやめとけ」と言われるのか?

  • マクロ禁止の理由と“怒られる”誤解

  • これからの自動化に必要なスキルと考え方

を丁寧に解説し、あなたにとって最適なスキルの選び方を提案します。

この記事の4つのポイント
  • 📌VBAが「やめとけ」と言われる背景には、マクロ禁止や評価ダウンなどのリスクがある
  • 📌会社によってはVBAが「怒られる」理由と、トラブルを避ける適切な使い方が存在する
  • 📌VBAの代わりに注目される自動化スキル(GAS・Python・ノーコード)も紹介
  • 📌VBAを活かすか、手放すかは“目的”と“環境”次第|正しく判断するための視点を提案

 

VBAはやめとけ?マクロ禁止・怒られる理由と“本当のリスク”とは?

そもそもVBAとは?マクロとの違いと役割

「VBAとマクロって、何が違うの?」

この疑問を持ったまま学習を始めると、つまずきやすくなります。

✅ VBAとマクロの関係を一言で言うと?

用語 意味 例えるなら
マクロ Excelでよく使う操作を自動化した“処理の塊” 「料理のレシピ」
VBA マクロを作るための“言語(プログラミング)” 「レシピを書くための言語(日本語)」

つまり「マクロ」は結果としての自動処理であり、それを“書いているのがVBA”です。

✅ VBAはどんなことが出来る?

  • データの集計・加工・転記

  • 複数ファイルの一括処理

  • ボタン1つで複雑な操作を自動化

  • 定型業務の高速化

Excel操作を繰り返す業務なら、一度覚えるだけで何十時間もの作業を削減できます。

✅ なぜ「マクロ」と呼ばれる?

実際の業務現場では、VBAという言葉よりも「マクロ」という呼び方が定着しています。

VBA禁止=マクロ禁止

そのため、「VBA禁止=マクロ禁止」とほぼ同義で語られることが多いのです。

「やめとけ」と言われる7つの理由

VBAに対して「やめとけ」と言われるのには、実際にいくつかの“根拠”があります。

特に職場環境や時代の変化といった外的要因による影響が大きいのが特徴です。

✅ よくある「やめとけ」理由7選

理由 解説
1. マクロ禁止の会社が増えている セキュリティや保守管理の観点から利用を制限する企業が多い
2. 誰でも読めない・直せないコードになる 書いた本人しかわからないブラックボックス化が発生
3. エラーやバグが発生しやすい ちょっとした環境の違いで動かなくなることも
4. 他部署に共有しづらい 他人に引き継げないため、業務属人化につながる
5. 古い技術である Microsoftも積極的に推奨しておらず、将来性に不安あり
6. IT部門や上司に怒られることがある 無断マクロ作成で“勝手な処理”とみなされるケースも
7. 学んでも転職や副業に活かしづらい VBA単体ではキャリアパスが広がらないことが多い

✅ それでも“すべてのVBAが悪”ではない

上記はあくまで「環境や使い方によっては問題になる」という話です。

VBAそのものが悪いのではなく、「どう使うか」が問われているのです。

なぜ“ずるい”と思われるのか?職場での摩擦

VBAを使って業務を効率化したはずなのに、なぜか周囲からの評価が下がった…。

そんな声が少なくありません。

✅ 「ずるい」と思われるのは“透明性の欠如”が原因

  • 他の人がやっている業務を自動で済ませる → 労力の差が見えにくい

  • コードを誰も読めない → 周囲から「何してるのか分からない」と不信感

  • 時短して早く帰る → 「あの人だけ楽してる」的な空気が生まれる

これは能力ではなく、見え方の問題です。

✅ 職場の“空気”がVBAの足を引っ張ることも

状況 起きやすい摩擦
属人的な部署 「あの人だけしか使えない」と反感を買いやすい
ITリテラシーが低い現場 「自動化=手抜き」と捉えられる誤解
上司がVBAを理解していない 評価されず、むしろ叱責対象になることも

✅ 解決策:見える化・共有化がカギ

  • コードのコメントを残す/設計書をつける

  • 動作を説明する機会をつくる

  • チーム単位で「使いこなす」文化を育てる

自分だけの“裏技”にせず、職場全体の効率化につなげる意識が重要です。

VBAはプログラミングではない?誤解と事実

🔸「VBAはプログラミングじゃないから、学んでも意味がない」

この言葉に不安を感じたことがある人は少なくありません。

💡 実は“VBA=立派なプログラミング言語”

VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoftが提供する立派な開発言語のひとつです。

  • 構文に明確なルールがある

  • 変数・条件分岐・ループ・関数も使える

  • 外部ファイル連携も可能(CSV、PDF、Outlookなど)

🚫 ただし、汎用性が低く、他分野に応用しにくいのがデメリットです。

🟦 他のプログラミング言語との比較

項目 VBA Python JavaScript
汎用性 △ Excelに限定される ◎ AI・自動化・Webなど広範囲 ◎ Web開発全般
習得難易度 低め やや易しい 中程度
社内評価 △ 部署による ○ 評価されやすい ○ 特定職種で評価高い

📌 VBAはあくまで「Excel業務に強い特化型スキル」であり、他言語と比べて“拡張性に乏しい”のが実情です。

💡 結論:学びとしては有効だが“次の一手”も意識すべき

VBAでプログラミングの考え方を学ぶのは非常に有効です。ただし、「その先に進みたい人」はPythonやGASなどへのステップアップも見据えておくと安心です。

👉 「Pythonで実際にどんなことが出来るのか?」をもっと詳しく知りたい方は、Pythonで何が出来る?初心者向け7つの活用分野【趣味にも仕事にも役立つ】の記事を参考にしてください。

2025年問題とExcel業務の変化

📌 「2025年の崖」という言葉をご存じでしょうか?

これは経済産業省が提起した、IT人材・レガシーシステムの“崩壊”リスクを指すキーワードです。

🚫 Excel業務が直面する3つの変化

🔸VBAを使っている現場ほど、変化の波にさらされやすくなっています。

変化 影響
1. 社内システムの刷新 古いExcel+VBAの帳票処理が一掃される動きも
2. IT人材の高齢化・不足 VBAがわかる人材が減り、引き継ぎできなくなる
3. クラウド・Webツールの普及 Excel依存からGoogle WorkspaceやSaaSへ移行

💡 つまり、VBAスキルだけに頼っていると“孤立化”しかねないのです。

🔸「使える現場」と「置いていかれる現場」の二極化

  • ✅ DX推進企業 → VBA→GAS・Python・BIツールへシフト

  • ✅ 旧態依然の企業 → VBAを引きずるが、いずれ使えなくなる可能性大

🚫 「今の職場で通用してるから大丈夫」は、これからは危険です。

💡 今こそ“次のスキル”を学ぶタイミング

今後の業務自動化は、VBA単体では限界が来る可能性が高くなります。だからこそ、先回りしてGASやPythonを学ぶ価値があるのです。

マクロ禁止の会社が増えている背景とは?

🚫「うちはマクロ使用禁止なんですよ」

こんな声が現場で聞こえるようになったのは、ここ数年の話ではありません。

実際、VBAを含むマクロ機能を全面的に制限する企業は着実に増加しています。

🔸 なぜマクロが禁止されるのか?

以下のような「管理・セキュリティの観点」が主な理由です。

理由 詳細
セキュリティの脆弱性 マクロはウイルス感染の原因になることも
属人化しやすい 書いた人しかわからず、ブラックボックス化
標準化が困難 組織全体での業務管理に支障をきたす
クラウド移行との相性が悪い GoogleスプレッドシートやSaaSとは互換性がない

📌 つまり「便利=使ってよい」ではなく、運用コストとセキュリティリスクのバランスが重視されているのです。

💡 IT部門が警戒するポイント

  • 社内共有フォルダで「知らないマクロ付きファイル」が出回る

  • 担当者が退職し、誰も保守できないコードが残る

  • 他部署で動かずトラブルになる → 苦情・炎上につながる

🔸特に“無断でマクロを作成・運用”する行為は、評価ダウンや注意対象になるケースも多いため要注意です。

「怒られる」「バレる」って本当?リスクと対処法

🔸「勝手にマクロを組んだら怒られた」「バレて消された」――VBAを使ったことで評価が下がる、注意されるといったケースは、実際に多数報告されています。

🚫 よくある“怒られる”パターン

シーン 問題点
上司に無断で導入 「勝手なことをするな」と叱責される
IT部門に知られず運用 セキュリティ違反として削除対象にされる
動かないファイルを共有 他部署からクレームが入る
トラブル時に責任を問われる 誰が組んだかで責任の所在が明確化

📌 共通するのは「説明・共有なしの自己判断」です。

💡 「バレる」のではなく“説明がない”のが問題

マクロの内容を説明できず、リスク評価もせず、チームと無関係に導入すれば、当然「問題扱い」されます。

🚫 技術の優劣ではなく、信頼の問題になっているのです。

✅ 対処法:怒られずに使うための3ステップ

  1. 設計意図と動作内容を文書化する
    → Word・Excelで「どんな処理か」を見える化

  2. 導入前に上司やIT部門に説明する
    → 事後報告より“事前相談”が信頼につながる

  3. 共有・再利用できるよう整備する
    → マニュアル化・ボタン化して全体の効率に貢献

💡「自分のため」ではなく「チーム全体の改善」を目的に使えば、VBAは“怒られないどころか、評価される技術”になります。

VBA資格に意味はある?現場での評価は?

🔸VBAに関する資格といえば、以下のような検定や認定が代表的です。

資格名 主催 特徴
VBAエキスパート(Standard/Basic) オデッセイコミュニケーションズ Excel・Accessに特化。実務向き
MOS(Microsoft Office Specialist) マイクロソフト公認 Excelの基本操作力を測れるが、マクロは範囲外
情報処理技術者試験(応用情報など) IPA(情報処理推進機構) VBAに特化していないが、スキル証明に使えるケースも

📌 資格の“効力”は限定的|職場評価は分かれる

💡 多くの現場では「資格がある=高評価」とはなりません。
その理由は以下の通りです。

  • 実務力(使えるコードを書けるか)重視の風潮

  • 業務内で活かせるかがポイント

  • VBAそのものの評価が社内で分かれる

🚫 特に「資格だけ持っている」「実務経験ゼロ」という状態では、逆に「机上の空論」と見なされるケースも。

✅ 資格のメリットは“補足資料”としての活用

  • 履歴書や異動希望の際にスキル証明として役立つ

  • 社内研修・自己研鑽としてのアピールに使える

  • 初学者が体系的に学ぶ入口としてちょうどいい

🔸「評価される」というより、「使える人が持っていると説得力が増す」イメージです。

💡 本当に評価されるのは“業務改善の実績”

例:

  • 月20時間の作業を自動化して1日で済ませた

  • 誰でも使える帳票ボタンを作ってチームに展開した

  • 部署間の連携でマクロ化→他部門からも感謝された

資格よりも、こうした“成果と共有の姿勢”が何よりの評価材料です。

やめとくべき人の特徴|向いていないタイプとは?

🔸「VBAを学び始めたけど全然続かない…」

実は向き不向きがハッキリ分かれるのがVBAです。

以下のタイプに当てはまる人は、無理に続けるより他の選択肢を検討した方がよいかもしれません。

🚫 VBAに向いていない人の5タイプ

タイプ 向いていない理由
定型業務が嫌いな人 VBAの用途は“繰り返し作業の自動化”が中心
②細かいトラブルが苦手な人 エラー処理やデバッグが避けられない
③Excel自体が嫌いな人 VBAは基本的にExcel上で動作する
④共有や説明が苦手な人 個人利用に偏ると“ブラックボックス化”しやすい
⑤将来性・応用性を重視する人 他分野での活用が難しく、汎用性に欠ける

💡「なんとなく学び始めたけど、楽しくない/成果が出ない」という人は、PythonやGASなどの代替スキルが合う可能性もあります。

✅ 逆に、VBAが向いているのはこんな人

  • 事務作業やルーティンが多い部署にいる

  • Excel業務の時間を削減したいと思っている

  • 周囲の人に役立つ仕組みを作るのが好き

  • 細かい調整や修正が苦にならないタイプ

🔸つまり、「今の業務に活かせる場がある」ことが最大の動機になるのです。

これからの自動化はどう学ぶ?VBAの代替スキルと使い方の再設計

VBAが向いている人・環境|適切な“使い所”とは?

🔸ここまで「やめとけ」と言われる理由を紹介してきましたが、VBAがまったく不要というわけではありません。

むしろ、条件次第では今でも非常に“強力な武器”になります。

✅ VBAが向いている人の特徴

特徴 理由・背景
Excel中心の業務が多い 見積・請求・帳票処理などに即効性あり
毎日同じ作業がある コピペ・並べ替え・印刷などはVBAの得意分野
現場でIT人材が不足している 専門職に頼らず自分で業務改善ができる
チーム内でのマクロ共有が進んでいる 継続的に運用・保守しやすい土壌がある
エラー処理や保守に対応できるスキルがある ブラックボックス化しにくい設計ができる

💡 特に“自分の手で小さなDXを実現したい”人には、まだまだ有用です。

🏢 VBAが活きる業務環境の条件

  • Office365(デスクトップ版)を標準使用している

  • インターネット接続が制限されており、クラウドが使えない

  • 高度なシステム導入が困難な中小企業・部署単位の現場

  • 定期的な業務フローを既にExcelで運用している

📌 つまり、「小規模で閉じた環境」で、「繰り返し業務」が「Excelベース」で行われているなら、最も早く・手軽に成果が出せるのがVBAです。

🔁 無理に捨てるのではなく「見極めて活かす」

「VBAはもう古い」と一蹴するのではなく、“どこで、誰が、どの目的で使うか”を見極めることが、現場の賢い選択です。

VBAを見極めて活かす

GAS(Google Apps Script)との違いと活かし分け

🔸Excelのマクロ(VBA)と並んで注目されるのが、GAS(Google Apps Script)です。

特にGoogleスプレッドシートを業務で使う職場では、GASの活用が急増しています。

✅ VBAとGASの比較表

項目 VBA GAS
対応ソフト Excel、Access(Windows限定) Googleスプレッドシート、Gmail、Googleカレンダーなど
実行環境 ローカル(PCに依存) クラウド(ブラウザ上で動作)
学習コスト 低め(Excelユーザーなら馴染みやすい) JavaScriptベースでやや学習が必要
共有性 ファイル単位の共有が中心 URL共有で誰でもアクセス・共同編集しやすい
保守・更新 個別端末で更新が必要 クラウドなので全体一括更新が可能

💡 活かし分けの考え方

  • 🔧 ローカル完結型/ネット制限あり → VBA

  • ☁️ 複数人での同時作業/クラウドベース → GAS

📌 つまり「閉じた社内作業」ならVBA、「広がる外部連携やチーム作業」ならGASと、用途に応じた住み分けが有効です。

🚀 これからGASが伸びる理由

  • Google Workspace導入企業の増加

  • オンライン業務の加速

  • ノーコードとの組み合わせが容易

VBAのような“使い捨てマクロ”ではなく、拡張性や将来性を見据えた設計がしやすいのもGASの強みです。

Pythonでできること|初心者でも扱いやすい自動化

🔸「VBAよりも将来性がある言語」として、今やPythonはビジネス現場でも大注目。実は、自動化や業務効率化にも非常に強く、初心者でも活用しやすいのが特徴です。

✅ Pythonでできる“実用的な自動化”例

活用シーン できること
Excel操作 pandas+openpyxlで複雑な処理も可能
ファイル整理 特定フォルダ内の自動分類・リネームなど
Webスクレイピング Webサイトから自動でデータ取得
メール送信 条件に応じた一斉配信や通知の自動化
データ分析 売上分析、グラフ出力、レポート作成なども可能

💡 Excel業務だけに閉じず、複数アプリケーションをまたいだ処理が得意なのがVBAとの大きな違いです。

🟨 なぜ初心者にも扱いやすいのか?

  • コードが読みやすく、エラーも比較的わかりやすい

  • 無料の学習サイト・YouTube・AIアシスタントが充実

  • Mac・Windows問わず使える(環境の壁が少ない)

  • 何より「VBA→Python」のステップが自然に感じられる構文構成

🔗 関連記事:PythonでExcelを自動化するには?初心者向けサンプルコードと活用例5選

このように、“身の回りの業務”から学び始める人には特におすすめです。

ノーコードでできる?マクロ代替ツール3選

🔸「プログラミングはハードルが高い…」という人には、ノーコードツールによる自動化という選択肢もあります。

VBAの代替手段としても注目されており、非エンジニアでも“業務効率化”が実現可能です。

✅ マクロの代わりに使えるノーコードツール

ツール名 特徴 おすすめ用途
Power Automate(Microsoft) Excel・Teams・Outlookなどと連携できる 社内業務の自動化(通知・保存・転記など)
Zapier Webサービス同士をつなげる Gmail・Slack・Google Driveの連携
Make(旧Integromat) 視覚的なワークフロー構築が可能 データ集約やバックアップ作業の自動化

💡 どれも「ドラッグ&ドロップ」で操作でき、コーディングなしで実務に即活かせるのがポイントです。

🟦 VBAとノーコードの違い

比較項目 VBA ノーコード
対応範囲 Excel中心 複数アプリ間の連携に強い
カスタマイズ性 高い(自由度◎) 制限はあるが手軽
保守性 手動での管理が必要 視覚的でメンテしやすい
導入障壁 コードが必要 直感的で導入しやすい

🔰 どれを選ぶべきか?

✅ “今すぐ業務効率化したい”ならノーコード
✅ “複雑な処理が必要”ならVBAやPython

つまり、自動化の目的と社内のITリテラシーに応じて使い分けるのが賢い選択です。

チームで使うVBA|共有・保守の考え方

🔸「個人で完結するなら便利だけど、チームで使うと大変…」
これはVBAにありがちな悩みです。共有・保守の考え方を最初に設計しておくことが、トラブル回避のカギとなります。

🔁 共有時によくあるトラブル例

ケース 起こりやすい原因
他の人が使えない パスがローカルPCに依存している/絶対パス指定
エラーが出る セル位置や名前の微妙なズレに未対応
修正ができない コードが複雑・説明がない・コメント不足
そもそも存在を知られていない ファイル内にしか存在せず、共有体制がない

✅ チームで使うVBAのポイント

🗂 共通の共有フォルダで一元管理(バージョン管理も明確に)
🧾 コードには必ずコメントを記述(誰でも読めるように)
🔒 保護設定やエラー処理を加えて誤操作を防ぐ
🔁 マクロを実行したら通知が出るなど「見える化」する工夫

💡 VBAを「チームの資産」にする視点が大切

個人の便利ツールではなく、「現場全体で使える仕組み」として設計することで、属人化を防ぎ、“トラブルの元”から“業務の要”へと転換できます。

学び直すなら何を選ぶ?現場で評価されるスキル

🔸「VBAをこのまま続けていいのか?」と迷ったときこそ、“学び直し”の視点が重要です。

業務自動化が多様化する今、現場で求められるスキルはVBAだけではありません。

✅ 現場で評価されやすいスキル一覧【2025年版】

スキル 活用例 ポイント
Python データ処理/Excel自動化/スクレイピング 他分野にも応用でき、将来性◎
GAS(Google Apps Script) スプレッドシート自動処理/社内通知 Google環境での自動化に強い
Power Automate TeamsやOutlookとの連携/RPA代替 ノーコードで業務効率化が可能
SQL データ抽出・集計・分析 IT部門・業務部門問わず重宝される
ノーコードツール Zapier/Make/Airtableなど 初心者にも扱いやすくスピーディー

 

🔍 スキル選びの3つの視点
現場との親和性
例:Google Workspace を使っていればGASが向いている

自分の目的と将来像
例:副業や転職ならPythonのような汎用性あるスキルが有利

習得難易度と時間的コスト
例:ノーコードは“すぐ使える”、プログラミングは“応用が利く”

「VBAしか知らない」ではなく、「今だからこそ、何を選べば未来に活きるか」

その視点で学び直しを考えることが、現場での価値を高める第一歩です。

VBAを“未来志向”で活かすには?再設計のポイント

🔸「VBAは古い」――そう切り捨てる前に、“未来につながる活かし方”を考えてみませんか?
VBAは使い方次第で、今後のスキルアップや職場改善に十分つながる武器になります。

💡 “使い捨てVBA”から“育てるVBA”へ
VBAは書いて終わりではなく、更新・共有・展開できる設計にすることで
✅ 業務の再現性
✅ 他者への展開
✅ キャリア資産
として活かせます。

✅ 再設計のための3つのステップ

ステップ 目的 アクション例
1. 「属人化の排除」 他人でも使える状態にする コメントの記入/パスの共通化/簡易マニュアル
2. 「汎用化」 複数の業務に使い回せる セル範囲・変数の動的化/オプション設定
3. 「次世代化」 VBA以外の手法にも橋渡し GASやPythonへの置き換え構想を立てる

🔄 活かし方を変えれば、評価も変わる
「マクロ=自己流で勝手に作ったもの」と見なされがちだったVBAも、

✅ 見える化・共有化・汎用化されれば、“業務改善スキル”として上司の評価対象になります。

「VBAは時代遅れ」ではなく、“今の時代に合わせて使い方を再設計する”こと。

それが、これからも選ばれる人材になるための分かれ道です。

よくある質問Q&A10選

Q1:VBAってもう時代遅れなんですか?
A. 使い方によります。Excel業務には今も便利ですが、Google系やWeb業務ではGASやPythonが主流になりつつあります。

Q2:「VBAはやめとけ」って言われるのはなぜ?
A. 属人化・マクロ禁止・保守が難しいといった“企業リスク”が背景にあります。詳しくは本文【H3-2】をご覧ください。

Q3:職場でVBAを使っていたら怒られることがある?
A. 明示的に禁止されている場合や、無断で使用してトラブルを招いた場合に「注意される」ケースはあります。

Q4:マクロが禁止されている会社って本当にあるんですか?
A. はい、特に情報セキュリティを重視する企業ではマクロを全面禁止している例もあります。

Q5:VBAは独学でも覚えられますか?
A. 可能です。ただし途中で挫折しやすいため、まずは簡単な自動化から始めるのがコツです。

Q6:VBAはプログラミング言語ではないの?
A. 正確には「マクロ言語」とも呼ばれますが、立派なプログラミング言語の一種です。

Q7:資格を取っても意味がないって本当?
A. 現場では「資格より実務スキル」が評価される傾向が強いです。詳しくは【H3-8】をご覧ください。

Q8:VBAは将来性がないですか?
A. 成長分野ではありませんが、現場で使われている限り価値はあります。ただし他スキルとの併用がおすすめです。

Q9:Pythonに乗り換えた方がいいですか?
A. 中長期的にはおすすめです。Excel自動化にも強く、転職・副業にもつながるスキルです。

Q10:VBAは初心者でも挑戦できますか?
A. はい、むしろ初心者向けに適した入り口です。ただし将来的には他スキルも視野に入れておきましょう。

VBAはやめとけって本当?マクロ禁止・怒られる理由と“正しい使い方”とは?のまとめ

・VBAとは、Excelなどで自動化を行うマクロ機能の中核を担うプログラミング言語
・「やめとけ」と言われる理由には、属人化・保守性・2025年問題など現場リスクが関係
・職場で“ずるい”と誤解されるのは、独りよがりな活用や共有不足が原因
・「VBA=プログラミングではない」は誤解。れっきとした言語であり学習価値あり
・マクロを禁止する企業は増加中。背景にはセキュリティと運用トラブルへの配慮
・怒られるケースも実際にあるが、設計と報告を怠らなければリスクは下げられる
・VBA資格は参考程度。実務スキルやチームでの使い方の方が評価されやすい
・「向いていない人」は独断専行タイプ。共有意識と継続力が重要な素養
・代替スキルとしてはGAS・Python・ノーコードが注目されている
・VBAを“未来志向”で活かすには、属人化の排除と再設計がカギとなる

 

【本記事の関連ハッシュタグ】

#VBA #やめとけ #プログラミング #マクロ禁止 #怒られる

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